ここ数十年、携帯電話が進化を遂げ、スマホは私たちにとって、なくてはならないものになりました。
とても便利な反面、スマホを落としたり水没させたりなんてことがあると、めちゃくちゃ焦りますよね!?

徳島県民ならどこかの店舗を目にしたことがあると思われる「スマホ堂」

名前の通り、スマホの修理や相談にのってくれるスマホ専門店なので、もうすでに立ち寄られている人も多いでしょうし、”気になるなぁ~”と看板を眺めている人もいるのではないでしょうか?

どちらにせよ、徳島のスマホユーザーに浸透しているお店!

今回はスマホ堂オーナー森田孝夫さんにお話を伺ってきました。

実はスマホ堂をオープンした当時、周りからは「半年で潰れるな・・・」といわれていたそうです。

しかし森田さんは、自分の直感を信じ、ここまで貫いてこられました。

今回は、スマホ堂に対する想いやアフロヘアーの秘密、妹さんとの不思議な関係までたっぷりお話してくださったので、どうぞお楽しみください(^^)

conasu

こんにちは、ライターの辺見です。
森田さんとうちの主人は仕事を通して知り合った仲で、スマホを買い換える時にはいつも親切に対応してくれ、とてもお世話になっています。
私は先日初めてお会いしたのですが、まぁ~穏やかで腰が低くて、話しやすい方だなぁというのが第一印象です!
取材の時も、ついつい楽しく話し込んでしまいました(^^)

名前 森田 孝夫(もりたたかお)
生年月日 1980.3.27
職業 ミッド・インターナショナル株式会社 代表取締役 最高経営責任者
趣味 釣り(会社で釣り倶楽部を作りました!)
好きな食べ物 メロン
SNS

家族は4世帯の大家族!おとなしかった少年時代

阿波市吉野町ご出身の森田さん、40歳(2020.10現在)

吉野町というところは田舎には珍しく、山がないんですって!
清流吉野川が流れる自然豊かな地で育ったこともあり、小さい頃から今でも釣りが大好きなんだそうです。

現在の森田さんからは想像しがたいのですが、幼少期はおとなしく、口数の少ない男の子でした。

ご家族はひいおじいちゃん、ひいおばあちゃん、おじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さん、妹さんの8人家族!(+ワンちゃん)
全員同居ではありませんが、同じ敷地内で4世帯が暮らすという超大家族だったそうです!

なかでも大工をしているお父様は仕事一筋で、一緒に遊んでもらった記憶はないんだとか、、、

それどころか、お父様からはお皿と罵声が飛んでくることもっ!
欲しいものも買ってもらえず、ゲームは友達の家でさせてもらっていたという、いわゆる昭和の名残が残る家庭環境でした。

また、お父様の大工仕事を手伝っていたという森田さん。
職人気質で少々豪快なお父様の言いつけに、おとなしい森田さんは実直に従っていたのかと思いきや、、、

”父親は二級建築士だから、だれかが引いた図面の家しか建てられない!
僕は大きくなったら一級建築士になって図面を引いて、父親よりも上に行くんだっっ!!!”

腹の中ではこのように思っていたそうです!(笑)

口数が少なくおとなしい森田少年の中にも、父親に対する対抗心がありました。

ただ、今になって思い返すと、「やっぱり父にはかなわない」と思うんですって、、、

人生の節目で援助をしてくれる父、お店の新装工事には今でもたずさわってくれる父には感謝してもしきれないとおっしゃっていました。

高校入学時の気づき「これからはもっとパソコンを使う世の中になる!」

高校受験の時、一級建築士になるため行きたい高校を決めていましたが、家から遠いという理由でお母様から反対をされます。

そこでご両親からは、家に近い普通科の高校を勧められたそうですが、「何かに特化した高校へ行きたい!」と思っていたことから拒否・・・

たくさん悩んだ結果、あこがれや興味があったパソコンを学べる鴨島商業高校 経営情報学科へ行くことを一人で決め、ご両親にはあとから報告したんですって!

しかしその時のご両親は、何も反対せずに認めてくれ、新しいパソコンを買ってくれました。

今まで欲しい物を買ってもらえなかったのに、高額なパソコンを買ってもらえたことはとても心に残っているそうです。

それから高校ではひたすら簿記・情報の勉強に励み、授業が終わってからも資格取得のための補修・・・家では独学でHTMLを学んでホームページを作るなど、3年間猛烈に勉強をされました。

その様子を聞くと、この頃から経営に目覚め、起業を視野に入れていたのかなと思いますよね?

ですがそのような想いはまったくなく、当時大好きだった安室ちゃんの写真を見たり、自分が入力したHTMLのタグが反映されてホームページになることなど、パソコンをさわることが本当に楽しかったそうです(^^)

だけど高校入学時から、「これからはもっとパソコンを使う世の中になる!」と思っていたという森田さん。
やっぱり先見の明があると思いましたっ!
(ちなみに森田さんは、みんながポケベルを持っていた時代から、いち早くアナログ携帯を持っていたそうです。(お父様の仕事手伝い用としてだけど)やはり最先端をいってます!)

ただ、この時やりたいことは定まっていなかったんですって、、

”どこかに就職できたらいいやぁ~”くらいに考えていた時、試験が国語と面接だけと知って受験した四国大学 経営情報学部

受けてみたら受かったぁぁーーー\(^o^)/

起業が頭にあったわけではありませんが、経営情報の道をさらに突き詰めていくことになるのです。
(簿記と情報、猛勉強したけど、国語の試験に惹かれた森田さん(^^)笑)

バイト経験から学んだ人生観

conasu

森田さん!
大学で経営や経済学を勉強して、起業を考えるようになったんですか?(淡い期待)

森田孝夫

いや、全然!
最低限の単位は取得したけど、経営の基本とかマネジメントの知識なんて全然聞いていなかったんですよ~
ただ、この頃バイトを色々していて、、、
今思えばあの頃の経験が自分を変えてくれたなぁって思いますね~

と、バイト時代のお話を教えてくれました。

大学生になってもおとなしく、口数が少なかった森田さんは、レストランの募集という項目にひかれて応募したのに、配膳だけじゃなくお客様との会話を求められる接客サービスをすることになります。

最初は話しかけられることがすごく嫌で、なにか聞かれても「わかりません」と答えていたんですって、、、

お客様はそんな森田さんに、「そうね、お兄さんまだ若いからね~」となぐさめてくれたそうです。

ですが、しだいに答えられない自分が嫌になり、「きちんと答えたい!」と思うようになったんだとか、、、

そのレストランは、お遍路さんがたくさん宿泊されるホテルだったので、次の札所の情報や、近辺のお店や観光地を調べてお客様に伝えると、「ありがとう!」と喜んでくれることがとても心地よかったそうです。

そこで、「居心地の良さ」って自分がつくるものなんだと気づかれました。

森田孝夫

自分の言葉や表情を閉ざしていると、自分も相手もモヤモヤする。
自分の発信を変えると、このモヤモヤはなくなるのかもしれない・・・
「居心地の良さ」って自分でつくれるものなんだ!

このバイト経験があったからこそ、人とのかかわり方や、接客の楽しさに気づくことができたんですって!

森田さんの中では、ここが人生のターニングポイントであり、人とのかかわり方が大きく変わり始めた瞬間なのでした。

妹との不思議な関係

森田さんと妹さん。
幼い頃から、まぁーーー仲が悪かったそうです(笑)

穏やかな森田さんには、実は短気な一面もあるようで、小さい頃は学校で嫌なことがあると、妹さんに怒りをぶつけていたんですって!

そんな森田さんは大学生になり、バイトで稼いだお金で自分の部屋に冷蔵庫を買いました。
いつでも飲み物が飲めるように、、

なのにある日、家に帰って冷蔵庫を開けると、入れてあったはずのジュースがないっっ!!!

隣の部屋の妹さんに聞いてみると、「飲んだよ~」と言うそうです。

そこで森田さんは、ブッチーーーン!!とキレてケンカになることが、何度も何度もあったんですって!(妹さん肝が座ってる(笑))

そこで、”妹はなんでいつも僕が買った飲み物を勝手に飲むんだろう?”と考えました。

そして、「近くに(隣の部屋に)ジュースがあるからだ」ということに気づいたのです。

なのでそれからは、ジュースに値段を書いて、貯金箱を置くように!(無人野菜ならぬ無人冷蔵庫)

すると、妹さんは律儀にお金を入れてジュースを持っていったんだとか!

ぉぉおー!お金が入ってるーーー\(^o^)/!!!

それに味をしめた森田さんは、ジュースだけではなく妹が欲しそうな、いや、妹に何が欲しいのか聞いて食べ物を買い揃え(笑)、手数料を上乗せした金額を書き込こんで冷蔵庫に入れるようにしました。

すると、妹は買っていく(笑)

うぉっっしゃぁぁーーー!!!

そんな関係を、同じ家の隣の部屋同士の兄妹が、しばらく続けていたそうです。

こうやって聞くと何とも不思議な兄妹関係ですが、森田さんはこの経験から「ニーズのあるものは売れる!」という物販の流れを学んだんですって!

森田さんてバイトの件にしても妹さんの件にしても、そのままにしておかないんですよね。
なにか自分の中でモヤモヤする・・・

このモヤモヤとか、イライラはどうすれば解消できるのか、、、
自分の中で考え、自分を変えられるところがすごい所だと思います。

森田さんは机上で学ぶ知識より、ご自身の体験から得た学びがたくさんあるからこそ、人に寄り添う姿勢やお客様目線の接客が自然とできるんでしょうね。

それに加え、真面目すぎず愉快でチャーミングなところが、だれからも愛され、頼られる理由なんだと思いました(^^)

就活ゼロの社会人、ケータイショップに就職

大学4年生の2月。
ここで初めて就職について考えたそうです。(あと2ヵ月ーーー!笑)

conasu

友だちの就職先が決まっていく中、焦らなかったんですか?
なんで就活しなかったんですか?(←直球すぎ)

森田孝夫

全然焦らなかったし、危機感がなかったんしょうね~
でも「そろそろ決めないと!」と思って新聞の求人欄をみると、ケータイショップ(店長枠)が募集していて・・・
一応面接を受けたら、担当してくれた社長と二人で大笑いになって・・・
採用してくれたんです。
(携帯との出会いが運命的すぎますっ!)

おとなしくて口数の少なかった森田さんが、、、
人との付き合い方や考え方を変えると、こんなにも社交的になれるということを証明してくれていますよね!
(ただ、もともとおとなしい性格なので、今でもスイッチのon.offは必要なんだそうです。)

入社後、1年弱で某キャリア携帯ショップの店長になった森田さんは、ご自身が店長を務めているお店を県内トップ3まで引き上げ!
全キャリアから引き抜きがあるまでの存在に上りつめます。

知識、接客のノウハウ、営業力を手に入れた森田さん!
だけど1つだけ、曲げられないものがありました。

「信念」

当時、森田さんは某キャリアショップでiPhoneの修理や、スマホケース・フィルムなどのアクセサリーを取り扱ったお店を展開していきたかったのですが、上司は受け入れてくれませんでした。

その時代、iPhoneを修理に出すためには、キャリアショップに相談→Appleに郵送して直してもうという方法しかありませんでした。
なので時間と手間、費用がかかり、困るお客様がたくさんいたそうです。

だけど、あくまでもお客様に寄り添う姿勢をくずさない森田さんは、

森田孝夫

このサービスは絶対必要だ!
これをさせてもらえないなら、自分でお店を出すっ!!!

それがきっかけとなり、起業することを決心されるのです。
(前職を退職して11日後、スマホ堂をオープンしたというスピード開業も、森田さんのすごい所!)

2012年8月 スマホユーザーのための専門店「スマホ堂」オープン!

2012年とは、ガラケーからスマホへの転換期。
キャリアショップでは、「データに触れてはいけない」という掟がありました。

みなさんの中にも、データ移行ができずに困った人はいませんか?

森田さんは、

  • データ移行ができずに困っている人を助けたい!
  • スマホが壊れた時、相談にのったりすぐに修理をしてあげたい!

このような想いから、スマホ堂を1人でオープンされました。

当時を振り返ると、資金面では赤字赤字でとても苦しかったし、お店の前を通る高校生から「スマホドーやってぇ~笑」と、からかい混じりの声が聞こえたときには、”店名失敗したかな・・・”と落ち込むこともあったそうです。

だけどお店を知ってもらうため、スマホ堂をつぶさないため、色々な所へ顔をだしたりインターネットで発信したり、パートナー店を増やすなど全力で駆け抜けられてきた結果・・・

8年間で、スマホ堂はこれほどまで大きな会社に成長を成し遂げられました。

ただ、森田さんは取材中も一貫して「周りの人のおかげ」だとおっしゃっていました。

  • 開業当初、起業仲間や昔の仕事仲間が支えてくれたこと
  • スマホ堂・パートナー店のスタッフが、本当によく頑張ってくれているということ
  • 開業時、支援をしてくれたお父様のこと

常に周りの人たちへの感謝の気持ちを忘れず、おごることなく、ただただ謙虚な森田さんがとても印象的でした。

お客様の「不安・不満・不信」を解消します

これは創業以来、森田さんがずっと掲げている固い信念です。

お客様がお店に来てくださるということは、何かに困っている、何かを探している・・・
そんなお客様一人ひとりの様子を見逃すことなく寄り添う姿勢こそが、スマホ堂が大きく成長した理由なのでしょう。

森田さんは、「お客様のため」「お客様の不安を解消したい」この言葉を何度も口にしていました。

この信念は、まさに今まで経験してきたことの中から得た教訓であり、お客様目線を貫いているからこそ、人は森田さんを信頼し、スマホ堂を頼りにしているんだと思います。

どんな時も、お客様の「不安・不満・不信」を解消してくれる、スマホユーザーのための悩み解決専門店!

時代がどれほど進化して、文明が発達しても、「スマホ堂があれば安心!」と私は心底思いました。

世界と日本を繋ぐ、インターナショナルカンパニー

常に先を見据えている森田さん。
「これだけスマホが普及すれば安泰ですね!」なんて思っていた私は浅はかでした。

今の状況に決して満足せず、数年~数十年後、スマホという存在がなくなるかもしれない時代のことまで考えられていました。

それと同時に、「徳島を衰退させたくない!」という強い想いをもち、

スマホ堂(ミッド・インターナショナル株式会社)を「世界と日本をつなぐ会社(カンパニー)」にしていきたいそうです。

徳島から世界に届けるオンラインショップをさらに強化すること、リアル店舗との両立について今も構想を練っているんですって!

森田孝夫

僕、新しいサービスを考えるのが好きなんです!
この業界は刺激があって、いつもワクワクさせてくれるから大好きなんです!

高校でパソコンを学び、今の仕事につく宿命であったように携帯会社へ入社した森田さんは、間違いなく徳島のスマホ業界を牽引していく存在です!

いや、徳島だけにとどまらず、日本と世界をつなぐ重要な存在になることでしょう!

ただ1つだけ・・・
仕事がら、家にはあまりいられないんですって、、、
(夜は遅く、土日も仕事)

そんな中、家のこと、3人の子どものお世話、会社の経理・・・文句を言わず、すべてこなしてくださる奥様にはとても感謝しているそうです。

奥様には本当に頭が上がらないとおっしゃっていました。

スマホ堂では、「せめて記念日だけは!」という想いから、スタッフ全員に結婚記念日、配偶者の誕生日、子どもの誕生日を休みにしているんですって!

仕事も大事だけど、家庭を大切にして欲しいという森田さんの図らい、、、

森田さんらしいスタッフと家族への心遣いだなぁと思いました。

最後になりましたが、森田さんがアフロの理由は、2号店(駅前店)をオープンする時、
「せっかく2号店を出すんだから、1号店と同じ奴がそこにいてもおもしろくないだろ~」
とアフロにしたところ、こっちの方が定着してやめられなくなったんですって!

おそらく私含め多くの人が、”そのままでいて欲しい!”と思っているはずです!
森田さんの信念である、お客様に寄り添う姿勢とアフロヘアーを、これからも貫いて欲しいと思います(^^)

店名 スマホ堂 徳島本店
業務内容 故障の相談・修理/アクセサリー販売/データ転送など(iPhone・Android)
お問い合わせ 088-679-9671
営業時間 11:00〜20:00
定休日 年末年始
駐車場 店舗前10台
URL https://www.sumahodou.com/
SNS

店名 スマホ堂 徳島沖浜店(アンドロイ堂)
業務内容 故障の相談・修理/アクセサリー販売/データ転送など(iPhone・Android)
お問い合わせ 088-677-7017
営業時間 11:00〜20:00
定休日 年末年始
駐車場 店舗前10台
URL https://www.sumahodou.com/
SNS

店名 りんご堂 中古整備店
業務内容 iPhone、iPad、AppleWatch、Macの買取り、販売
お問い合わせ 088-677-3013
営業時間 10:00〜17:00
定休日 日曜・月曜・祝日
駐車場 近隣のミニッツパークに駐車下さい。
(2,000円以上お買い上げで1時間無料券進呈)
URL https://ringodou.biz/
SNS

店名 りんご堂時計店(楽天)
業務内容 Apple Watchアクセサリーの専門店
URL https://www.rakuten.ne.jp/gold/ringodou/
SNS